墓じまいは代行利用できる？活用する際のポイントを紹介

2024年11月13日

お墓の管理や維持が難しくなれば墓じまいをして、今後の費用負担を節約できます。
ただ、墓じまいするとなると、親族への伝達などはもちろん、改葬先や行政の手続きなど、様々な準備をしなくてはならず、時間が必要です。

自分の仕事や生活が忙しい場合、墓じまいをしたくても実行に移せない場合がありますが、その時は代行業者を利用するのも1つの方法です。
しかし、墓じまいで代行利用する時は依頼や注意点について把握しておくのも大事です。
どのようなポイントがあるか紹介しましょう。

墓じまいを代行業者に依頼するメリットは何か？

墓じまいの代行業者は名前の通り、書類の必要な手続きや解体、撤去など、必要な処理や対応を行ってくれます。
そのため、利用するならメリットがありますが、具体的な内容について把握しておきたいはずです。
以下のようなメリットがあるので紹介しましょう。

手間や時間が省略されるため楽になる

墓じまいを依頼すると、ほとんどの作業を代行業者が行ってくれるため、自分で行う手間は大幅に削減されます。
墓じまいは親族への通達や行政による書類の手続きなど、様々なやり取りが必要になるため、全て個人で対応することになると疲れてしまうケースもあるでしょう。

その点、代行業者に依頼するなら、面倒な書類の手続きも行ってくれるため、負担がかなり軽減されます。
仕事をしていながら墓じまいの作業を行うのは限度がある方もいるはずなので、時間を節約したい方や手間を軽減したい場合は利用を前向きに考えるようにしてください。

他のことに集中できる

墓じまいで代行業者を依頼するなら、他のことに集中する時間を持てます。
仕事もそうですが例えば、自分のマイホームを探しているときなどに重なると、手続きや内見などで時間が取られるため墓じまいまで行うのは難しいです。

起業を考えているケースや家族内で介護が必要な場合なども、墓じまいの作業を負うのは大きな負担になるでしょう。代行業者に依頼すれば、自分がやるべきことを優先でき、精神的にも楽になるため、過度にストレスを負うこともありません。
やるべき事がたくさんある方は代行業者にお任せしてみるのも良い方法と言えます。

墓じまい代行業者の費用相場を確認

自分1人では負担が大きい場合に、墓じまいの代行業者に依頼するのは良い方法です。
ただ、費用はかかるので、どれほど支払うのか計算しておくのは重要なポイントです。
墓じまいの際の費用相場について以下の点を把握して利用するようにしましょう。

墓じまい全体の費用目安は30万円ほど

墓じまいの代行でかかる費用は、全体的に30万円前後になります。
支払い金額としては決して安くはなく、まとまったお金が必要になるので、事前に計画しておくべきです。
ただ、あくまで全体的な出費になり、一部分のみ依頼するやり方であれば、支払い金額は抑えることが可能です。

料金がどれくらいかかるのか見積もりを出してもらうことで把握できるため、事前にチェックしておくのがおすすめです。
また、お墓の立地場所によっては重機が入ることが困難であり、追加費用が取られるケースもあります。

お墓の移動などオプションが大きくなれば費用が大幅に加算されて50〜80万円になるケースもあるため、その点も確認しながら慎重に進めていくようにしてください。

墓じまいの代行の内訳

墓じまいの代行業者は見積もりから納骨まで、代行内容は細かく分けられています。
各種目と費用は、それぞれの代行業者によって分かれますが、その目安について以下をご覧ください。

作業内容	費用の目安
墓じまいの全てを代行してもらう	約30万円
自治体への手続きを依頼	約4万円〜
遺骨の取り出しから納骨の代行	約7万円〜
遺骨の移動代行	約2万円＋交通費など
一時預かり	約1万円
墓石の解体や撤去作業	約10〜30万円

自治体への手続き改葬許可などが必要になり、現在の墓地や供養先の管理人から書類を受け取るなど、いろいろあります。
中には、複雑な手続きもあるため、自治体への書類を代行してもらうと、手間をかなり抑えられます。
ただ、市区町村によってはご家族のみの対応になっている場合もあるため、その点を確認してください。

遺骨の取り出しや納骨などは状況によって価格が変わります。
例えば、お墓から遺骨を取り出して一時的に保管したり墓地に移動するだけであれば、代行費用は交通費を加算しても3万円程度に抑えられます。

しかし、遺骨を取り出し、新しい納骨先の移動や一時預かりまで依頼すると、7万円以上になるケースもあるため注意すべきです。
墓石の解体や徹底などは高額な費用になるため、前もってお金を準備しておくようにしましょう。

墓じまいを代行するときの選び方

墓じまいの代行で依頼をしたい場合は、業者の選び方が大事です。
どのような代行業者にお願いするかで自分の意図はもちろん、費用も変わってくるため内容をチェックしておく必要があります。
どのように代行先を選べるのか紹介しましょう。

費用と見合ったサービスなのかチェック

代行業者に依頼するときは費用と見合ったサービスなのかチェックしておくのが大事です。
上記で費用の目安と相場は紹介していますが、業者によって少し内容と費用が変わる場合もあります。
また、業者によっては行政への手続きや供養先の紹介のみしか対応いていないなど、全ての工程を代行してくれるわけではないケースもあります。

つまり、自分の意向に全ての業者が合わせてくれるわけではないので、事前にサービスを把握しておくのは重要です。また、価格が安く提供されている業者もありますが、その分クオリティが低く、自分の希望通りに実行してもらえない可能性もあります。
サービス内容がイマイチ分からないのであれば、問い合わせして確認しておくのがおすすめです。

実績や評価を確認

墓じまいの代行を依頼するときは、実績や評価を確認するのも大事です。
代行業者によって実績があると、すでに技術やノウハウを所有しているため、安心して依頼できます。
例えば、墓じまいの件数〇〇、お客様満足度90%以上などであれば、すでにたくさんの人が利用しており、納得できるクオリティとも言えるため信頼性が増します。

口コミ評価については「依頼して良かった」という内容が多く投稿されているなら、その分満足度が高いことを確認できるので、依頼しやすくなります。
実績や口コミもホームページにアクセスすることでチェックできますが、他のサイトで評価の確認をすることで、よりリアルな内容から判断できるので、おすすめです。
実績や評価をチェックして依頼を検討するようにしてください。

墓じまいの代行業者に依頼する流れとは？

墓じまいをするとき代行業者に依頼するなら、流れについて把握しておくのも重要です。
どのように進めていけばスムーズに完了できるのか把握しておくと、手続きの負担も軽減されます。
墓じまいの流れは以下のように行えるので確認してください。

親族でどう執り行っていくのか相談して決める

まずは、代行業者に依頼する前に親族間でコミュニケーションを取り、どのように進めていくべきなのかチェックしておくのが大事です。
親族の中には故人やお墓に思い入れがある方もいるはずなので、自分とは意向が異なるケースもあります。

しっかり話し合いしていないと、後になってから「こうして欲しい」と言われて、トラブルになる可能性もあります。自分が継承者で管理していても、自分の希望を伝えて関係する人への了承を得ておくのは大事なポイントになるため、事前にヒアリングしてください。
また、墓じまいしたときの改葬先や散骨の方法などについても意見があり、費用負担も変わるため確認しておくようにしてください。

電話で相談して現地調査と見積もり

親族間で、どうすべきか意向が出たなら、墓じまいの現地調査と見積もりの依頼を行いましょう。
ホームページにアクセスすると業者の電話番号や問い合わせによる内容の確認を行えます。
電話は営業時間が決まっている可能性があるため、いつ頃にかけるのかチェックしておくのが大事です。
問い合わせフォームは24時間いつでも送信できるため、どの方法が良いのか状況を確認して決定してください。

お墓の現地調査と見積もりについては、以下の2つの方法で行うことが可能です。

石材店の現地調査で見積もる
写真を添付して見積もる

現地調査の場合は自分の都合や日程に合わせて代行業者に来てもらい、大きさや立地などから見積もりを出してもらえます。
写真による見積もりはお墓の写真とお墓の奥行きをチェックして、見積もりを出してもらえるため、時間が節約できて手間もかかりません。
ただ、写真の場合は正確に把握できない点もあるため、後々訂正が入る可能性もあるでしょう。
どの方法が最適なのか把握して決定するようにしてください。