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執筆・監修:終活カウンセラー1級

親にエンディングノートを書いてもらうには?切り出し方のコツ

「親に終活の話をしたいけれど、『縁起でもない』と怒られそうで言い出せない」——終活カウンセラーとして、最も多くいただく相談のひとつです。実は、切り出し方にはちょっとしたコツがあります。この記事では、相談の現場で実際にうまくいった切り出し方の実例と、逆効果になりやすいNGパターンをご紹介します。

なぜ親は終活の話を嫌がるのか

切り出し方を考える前に、親側の気持ちを理解しておきましょう。親が終活の話を避けるのは、多くの場合、次のような心理からです。

つまり、「死の話」「お金の話」から入らないことが大原則です。ここを押さえるだけで、会話の空気は大きく変わります。

うまくいく切り出し方5つのコツ(会話例つき)

コツ1. まず自分が書いて、見せる

最も効果的な方法です。子ども世代が先にエンディングノートを書き、「私も書いてみたんだけどね」と話題にすると、「あなたも書いたの?」と親の警戒心が一気に下がります。

会話例:「この前、私もエンディングノートっていうのを書いてみたの。書いてみたら意外と面白くてね、お母さんの若い頃の話も聞きたくなっちゃった」

自分用のノート選びにはおすすめエンディングノート10選が参考になります。親子で同じノートを使うのもおすすめです。

コツ2. テレビ番組・ニュースをきっかけにする

終活はテレビや新聞でよく特集されています。第三者の話題として持ち出せば、親も気楽に意見を言えます。

会話例:「昨日テレビで終活の特集やってたよ。エンディングノートを書く人が増えてるんだって。お父さんはああいうの、どう思う?」

コツ3. 「困らせないため」ではなく「教えてほしい」と伝える

「残された私たちが困るから書いて」は正論ですが、義務として迫られると人は動きません。「お母さんのことをもっと知りたい」という聞き書きの形にすると、思い出話から自然に始められます。

会話例:「おばあちゃんの命日で思ったんだけど、お母さんの子どもの頃の話とか、ちゃんと聞いたことなかったなって。今度ゆっくり聞かせてよ」

コツ4. 帰省・法事など「集まりの機会」を使う

お盆やお正月、法事は、家族が命について自然に考える数少ない機会です。兄弟姉妹がいる場合は、事前に足並みをそろえておくと「みんなで考えたい」という誠実さが伝わります。

コツ5. プレゼントとして渡す

敬老の日や誕生日に、手紙を添えてエンディングノートを贈る方法です。突然ノートだけ渡すと驚かせてしまうので、「元気なうちに、いろいろ教えてね」という趣旨の一言を必ず添えましょう。無料ダウンロード版を印刷して「お試し」として渡す方法もあります(無料版と市販品の違いで紹介しています)。

逆効果になりやすいNGパターン

それでも話が進まないときは

どうしても本人が乗り気にならない場合は、無理強いは禁物です。次の順番で「できることから」進めましょう。

  1. 自分が把握できることをメモしておく——かかりつけ医、加入保険、交友関係など、日常会話で自然にわかる情報を子ども側で記録
  2. 1項目だけお願いする——「もしもの時に連絡してほしい人だけ教えて」など、負担の小さい項目から
  3. 第三者の力を借りる——自治体の終活講座や、終活カウンセラーなどの専門家が間に入ると素直に話せる方も多くいます

親の終活は、急がせるものではなく寄り添うものです。会話が生まれること自体が、終活の一番の成果だと私は考えています。

まとめ

  • 親が嫌がるのは「死とお金の話」から入るから。まずこの2つを避ける
  • 最強のコツは「自分が先に書いて見せる」こと
  • テレビの話題・聞き書き・プレゼントなど、自然なきっかけを使う
  • 断られたら深追いせず、1項目だけ・数か月後に・別の角度から